ヒューマックスエンタテイメント

主催者と
「いい公演」を共有して
観客の満足につながる

新宿FACE・新宿BLAZE 総支配人
小川 愉可

人に誘われて入った業界。どんどん好きに

25歳からイベント関係の仕事をしていました。昔はイベントを見る観客側にいて。そもそもは、人から誘われたのがきっかけで、この業界に関わることに。実際に携わってみるとどんどん好きになっていきましたね。

ヒューマックスエンタテイメントへの入社時期は1年ちょっと前なのですが、2005年に新宿FACEを立ち上げた際には、運営委託していた会社に在籍していました。昨年、新宿FACEの直営化の話があり、それを機会に入社しました。なので、実質13年目の勤務になっています。

ヒューマックスエンタテイメントは、現場の意思を上げやすい会社だと思います。いいもダメも含めて反応してくれるので、意見を出しやすい雰囲気がありますね。

お客様との窓口として、現場をリードする

新宿FACEは音楽系のライブハウスとしてだけでなく、芝居や格闘技など多種多様のイベントも行っています。新宿BLAZEは2010年にオープンして7年目。どちらもリピーターの顧客が多いですね。

何も動かなければ「タダの空間」になってしまう会場を、1年間365日あれば365公演、全部埋めていくことが理想です。ですから、ブッキングが一番重要な仕事。リピーターのお客様にも、新規のお客様にもなるべく希望に沿う形でスケジュール調整を丁寧に行っています。それがまずお客様との始まりなので。スムーズに公演が開催できれば、またご利用していただける機会が生まれますから。

音響・照明・舞台装置といった専門職は、外部のスタッフにお願いしています。一公演始まると、観客誘導などの運営周りのアルバイトも含めて、かなりの人数が動きます。社員として求められるのは、音響などの専門的な知識を100%持つ必要はありませんが、ある程度の基本的なことは理解していないといけません。お客様との窓口は私たちなので、そこから専門スタッフに滞りなく繋げるのが私たち社員の大事な役目なのです。

3.11後の対応では、経験したことのない苦労も

公演の主催者であるクライアントやアーティストと、私たちが目指している「いい公演」ができたと共感できることもありがたいのですが、チケットを買って見に来てくださった方が、素敵な笑顔で帰られたり、SNSなどに感想が書き込まれていたり。観客の反応を見られる時が、一番やっていて良かったと感じる瞬間ですね。

3.11の東日本大震災は、今まで経験したことのない災害で、その時の対応は深く考えさせられました。災害時の避難誘導マニュアルは既にありましたが、震災以後、イベント興行自体の自粛ムードが強まったので。主催者の方と公演を行うのか、公演を中止にするのか、しっかり話し合いました。世の中の風潮を見ながら決めなければならなかったので、非常に神経を使いました。節電ムードも高まり、特にエンターテインメントは電気を使わないわけにはいかず、苦しかった思い出があります。

ジャンルにこだわらず、何にでも探究心がある人と

私たちの仕事は、アーティストが輝く舞台のための土台作りです。エンターテインメント業界は派手に見えるかもしれませんが、結構地味な裏方の仕事、いわば黒子です。ですから、アーティストの喜びを自分のものとして喜べる感覚でずっといたいですね。

また、アーティストと協調して公演を作り上げるのは面白いですが難しい部分です。個人の価値観や好き嫌いはそれぞれ違うので、こだわりを持ちすぎても辛い。でも意志は持たないとできない。先入観なく何でも受け入れられる人の方が向いていると思います。エンターテインメント業界は進化が激しく、演出も様々出てくるので。いろいろ吸収しようとすると、面白くなるのではないでしょうか。なにかしら興味を抱ける人と一緒に働きたいですね。